UCL、リール対インテル戦:0ー1 パッツィーニが決勝点

ネラッズーリは“メトロポール”スタジアムで勝利を収めてグループB首位を獲得

[リール] “メトロポール”スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節のリール対インテル戦は、0ー1の結果で終わった。

ネラッズーリは白のシャツ、昨シーズンのリーグアン覇者リールは、青と白の横じまが入った赤のシャツでゲームに臨んだ。気温は10度、芝生のコンディションは最高。中盤にスナイデルとチアーゴ・モッタが復帰。スナイデルはパッツィーニとサラテの2トップの背後にポジションを取る。ゴールマウスにはジュリオ・セザルが復帰、DFラインは中央にルシオとキヴ、右サイドにマイコン、左サイドに長友という布陣でインテルはゲームに臨んだ。ミリートとスタンコヴィッチはベンチスタート。一方、リールは正GKのランドローがケガで欠場、ゴールマウスにはエニェアマが入った。トリデンテはコール、ソウ、アザールで構成。ちなみに、この試合はサネッティにとってチャンピオンズリーグ100試合目の記念ゲームである。

前半:3分、FKからのスナイデルのシュートは相手GKにキャッチされる。8分にインテルにチャンス。パッツィーニはオフサイドラインぎりぎりで抜け出てシュート体勢に入ったが、一瞬の戸惑い。相手DFシェジュにボールを奪われる。20分、リールにとって大きなチャンス。アザールが右サイドから強烈なシュートを放つが、キヴがタイミング良くブロック、事なきを得た。そして、その直後の21分、インテルが先制ゴールを決める。中央でボールを受けたスナイデルが左サイドのサラテにスルーパス。それをサラテが中に折り返し、そのボールを中央にいたパッツィーニが鮮やかな右足のボレーシュートでリールのネットを揺らした。リードを許したリールはただちに反撃に転じた。まず、ジョー・コールがシュート、その直後にアザールがシュート。インテルDF陣は何とかこれをしのいだ。27分にはまたしてもインテルにピンチ。ジョー・コールが2人の選手をドリブルでかわし、シュートを試みたが、ルシオがシュートコースに入り、このピンチをしのいだ。36分にはインテルに追加点のチャンス。左サイドでドゥビュッシーをかわしたサラテは左足のシュートを放つが、バサにブロックされる。38分、今度はジュリオ・セザルの見せ場。ソウが抜け出てフリーになったが、絶妙のタイミングで飛び出したジュリオ・セザルがソウの足元のボールを奪って事なきを得た。41分、主審のウェブ氏は、キヴのマヴバへのタックルが危険なものとし、キヴにイエローカードを提示。その2分後、今度はリールのシェドゥがパッツィーニへのファウルでイエローカードをもらう。44分、サラテが最高のタイミングで相手DFラインを抜け出たが、オフサイドと判定される。リプレーを見る限り、明らかなミスジャッジであった。1分間のロスタイム、前半は0ー1でインテルがリードして終わった。

後半:後半のキックオフ直後に、インテリスタにとってはヒヤッとする瞬間があった。長友のバックパスがスピードのあるFWソウにかっさわれそうになったが、ジュリオ・セザルがタイミング良く飛び出して事なきを得る。同点を狙って積極的な攻撃を仕掛けるリールは、5分にも大きなチャンスを作る。エリア周辺からソウが強烈なシュートを放つがジュリオ・セザルをこれをパンチングで防いで辛うじて失点を防いだ。その1分後、主審のウェブ氏はアザールを倒したチアーゴ・モッタにイエローカードを提示。その後、リールの波状攻撃が続くが、インテルDF陣の集中と、ジュリオ・セザルの神がかりのセービングが失点を防いだ。9分にはサラテを倒したペドレッティにイエローカードが提示される。62分にリールに決定的なチャンス。ペドレッティからのパスを受けたバルモンが近距離からのシュートを試みるが、ルシオが辛うじてそれをブロック、インテルはピンチを逃れる。18分に2つの交代。ペドレッティが下がってパイエが入り、サラテに代わってオビが入った。21分にもリールにチャンス。パイエがゴールを巻くようなシュートを放ったが、ジュリオ・セザルがこれをパンチングで防いだ。22分、ラニエリ監督はスナイデルを下げてスタンコヴィッチをピッチに送り出した。24分、またしてもリールに得点チャンス。パイェが強烈なシュートを打つが、インテルDF陣がこれをブロックした。攻められ続けたインテルにも追加点のチャンスが訪れる。右サイドを抜け出たマイコンが中にクロス。エリア外から飛び込んできたスタンコヴィッチがダイレクトで強烈な右足シュートを放つが、GKエニェアマが辛うじてパンチングでコーナーに逃げた。34分、リールはジョー・コールを下げてオブリアニアクを投入。その直後、オブリアニアクのパスで抜け出たソウがシュート体勢に入ったが、最高のタイミングで飛び出たジュリオ・セザルがこれを防ぐ。ゲームを支配していたのはリール。だが、高い集中力で臨んだインテルがリールの得点を許さない。そして、90分が経過、主審は4分間のロスタイムを与えた。試合終了直前にインテリスタにとって冷や汗ものの瞬間が訪れた。右サイドからアザールがファーサイドにクロスをフィード。そのボールをジュリオ・セザルが辛うじて触れ、そこにバサとマイコンが飛び込んで衝突。ボールはラインを割ってインテルのゴールキックとなった。最後の最後までジュリオ・セザルの神がかりのプレーがインテルを救う形となった。インテルはパッツィーニのゴールで0ー1の勝利を手にし、グループBのトップに立った。


リール対インテル 01
得点者:
前半21分 パッツィーニ

リール:16 エニェアマ;2 ドゥビュッシー、25 バシャ、22 シェジュ、18 ベリア;4 バルモン(後半36分、5 ゲイエ)、24 マヴバ、17 ペドレッティ(後半18分、7 パイエ);26 コール(後半29分、11 オブラニアク)、8 ソウ、10 アザール
控え選手:30 ムコ、14 ロゼフナル、21 ボナール、27 イエレニ
監督:ルディ・ガルシア

インテル:
1 ジュリオ・セザル;13 マイコン、6 ルシオ、26 キヴ、55 長友;4 サネッティ、8 チアーゴ・モッタ、19 カンビアッソ;10 スナイデル(後半22分、5 スタンコヴィッチ);7 パッツィーニ(後半36分、22 ミリート)、28 サラテ(後半18分、20 オビ)
控え選手:12 カステッラッツィ、16 カルディローラ、42 ジョナタン、48 クリセティグ
監督:クラウディオ・ラニエリ

主審:ハワード・ウェブ(イングランド)
警告:前半41分 キヴ、43分 シェジュ、後半6分 チアーゴ・モッタ、10分 ペドレッティ
ロスタイム:
前半1分、後半4分

広報部


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