セリエA、カターニア対インテル戦:2-1

カンビアッソが先制ゴールを決めるもアルミロンが同点に。そしてまたしても、ありもしないPKが試合に決着を付ける

[カターニア] “アンジェロ・マッシミーノ”スタジアムで行われたセリエA・2011ー12シーズン第7節、カターニア対インテル戦は2-1の結果で終わった。

インテルは“マッシミーノ”でも機能しなかった。またしても敗戦。しかも、またしてもPKで決勝点を奪われての敗北となった。これで今シーズン、4本目のPKを献上したことになる。この試合、先制ゴールを奪ったのはインテルだった。前半6分、カンビアッソがマイコンのパスを左足のボレーで決めての先制点。前半を1-0で終了したインテルだったが、後半はいきなりリズムが変わった。後半開始直後、アルミロンが鮮やかなループシュートを決めて同点。さらに、その直後にカウンターで抜け出したベルヘシオをカステッラッツィが倒したとされてPK。明らかにベルへシオが勝手に倒れたかのように見えたが、主審はカステッラッツィのファウルと判定。ローディがPKを確実に決めてカターニアは逆転に成功した。

前半:カターニアとのアウェー戦、ラノッキアとオビは出場停止、ケガでスナイデル、キヴ、コウチーニョ、フォルラン、ジュリオ・セザル、ポーリを欠くインテルのラニエリ監督は、カステッラッツィをゴールマウスに、DFラインは中央にルシオ、サムエル、右サイドのマイコン、左サイドに長友、中盤はサネッティ、カンビアッソ、ムンタリ、スタンコヴィッチ、2トップはパッツィーニ、ミリートという布陣でカターニア戦に臨んだ。ラニエリは1982年から84年までカターニアでプレー、92試合に出場している。指揮官はこのピッチで戦っていた時の気合いをチームに伝えたかったに違いない。強い雨の中、試合開始直後はカターニアのペース。2分にイスコがループシュートを試みるが、枠を外す。4分にはリッキウーティからゴメスへのパスをサムエルがカバー。カターニア攻勢の中、インテルは最初のチャンスをモノにする。ミリートから右サイドのマイコンにパス。マイコンはダイレクトで中にクロスをフィード。カンビアッソが左足のボレーで、ゴールファーサイドに決めてインテルが先制点。16分にはインテルに大きなピンチ。右サイドからイスコがクロスをフィード。カステッラッツィは飛び出しのタイミングを逸してボールはゴール前を横切るが、最終的にはマイコンがクリアして事なきを得る。カターニアがポゼッションで上回る中、28分にインテルにチャンス。マイコンからの縦パスを受けたミリートがクロスを試みるが、レグロッターリアがカバーする。32分にはイスコがカウンターアタック。イスコからのパスを受けたゴメスがループでシュートを打つが、カステッラッツィがキャッチ。33分にはスポッリがサムエルに倒されてピッチに横たわるが、プレー続行には問題なし。雨は強さを増している。1分間のロスタイムの後、主審は前半終了の笛を吹く。インテルが1-0でリード。

後半:ハーフタイムでの交代はなし。後半開始早々、カターニアは積極的に攻勢に転じる。そして、2分、カターニアに同点シュートが生まれる。カウンターアタックで抜け出したベルヘシオがアルミロンにパス。アルミロンはこれを右足で、ワンタッチでループシュート、これがファーサイドに決まって同点。その直後、マイコンが右からクロスをフィード、ムンタリが中に飛び込んだがボールに触れることは出来ず。そして、5分、またしても中央を抜け出てGKと1対1になったベルヘシオがカステッラッツィと接触。ベルヘシオが勝手に倒れたように見えたが、主審はダイビングと判定せず、PKスポットを指差した(カステッラッツィにはイエローカード)。PKをローディが決めてカターニアは逆転に成功した。インテルは諦めることなく、攻撃に転じた。13分にはマイコンがクロスをフィードするが、ベッルッシがこれをクリア。15分にラニエリはスタンコヴィッチに代えてアルバレスを、ミリートに代えてサラテをピッチに投入。さらに、筋肉のトラブルで退場したサムエルに代えてコルドバを起用した。コルドバにとっては今シーズンの初めての出場。28分にサラテがエリア外からのシュートを打つが、相手GKアンドゥハルがこれをキャッチ。30分、カターニアに追加点の絶好のチャンス。ゴール右でフリーになったデルヴェッキオのシュートは枠を捉えたが、カステッラツィは残った足でセーブ、こぼれたボールをコルドバがコーナーに逃げて事なきを得た。39分にもカターニアに決定的なチャンス。左でフリーになったカテッラーニのシュートをカステッラッツィがまたしてもファインセーブで防いだ。主審のオルサートは4分間のロスタイムを指示。インテルは必死の攻撃を仕掛けるが、同点ゴールに結びつくことはなかった。ゲームは結局、2-1でホームのカターニアの勝利。インテルはカンピオナート6試合終了で勝ち点4にとどまっている。


カターニア対インテル 2-1
得点者:
前半6分 カンビアッソ、後半2分 アルミロン、6分 ローディ

カターニア:21 アンドゥハル;3 スポッリ、6 レグロッターリエ、14 ベッルーシ;13 イスコ、4 アルミロン、10 ローディ、19 リッキウーティ(後半25分、24 デルヴェッキオ)、33 カプアーノ;17 ゴメス(後半36分、30 カテッラーニ)、18 ベルヘシオ(後半20分、11 ロペス)
控え選手:30 カンパニョーロ、7 ランザファーメ、12 マルケーゼ、20 シャッカ
監督:ヴィンチェンツォ・モンテッラ

インテル:12 カステッラッツィ;13 マイコン、6 ルシオ、25 サムエル(後半17分、2 コルドバ)、55 長友佑都;4 サネッティ、19 カンビアッソ、77 ムンタリ、5 スタンコヴィッチ(後半15分、11 アルバレス);7 パッツィーニ、22 ミリート(後半15分、28 サラテ)
控え選手:21 オルランドーニ、8 チアーゴ・モッタ、42 ジョナタン、30 カスタイニョス
監督:クラウディオ・ラニエリ

主審:ダニエレ・オルサート(スキーオ)
警告:前半43分 スポッリ、後半5分 カステッラッツィ、26分 サラテ、34分 デルヴェッキオ、49分 ベッルーシ
ロスタイム:前半1分、後半4分

広報部


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